よくあるご質問
無洗米はどのようにして作られているのですか?
無洗米製造装置は大きく分けて4種類あります。
- 水でヌカをとる方式(加水精米仕上方式:サタケMPRP・SJR)
- ブラシなどで研米する方式(乾式研米方式)
- 熱付着材(タピオカ等)でヌカを取る方式(新精米仕上方式:サタケNTWP)
- ヌカでヌカをとる方式(特殊加工仕上方式)
乾式研米方式は1~2回軽く洗米して炊飯されるようです。
いつ頃から無洗米は作られていたのですか?
無洗米については戦前より、水洗いによる米の栄養成分の損失防止を目的として、農林水産省食品総合研究所等を中心に、長く研究が続けられていたそうです。
また、製造装置も1930年(昭和5年)頃より、なめし皮やポリウレタンなどでの研磨方式や、静電気を利用した静電分離方式、精米機に噴風精米装置を組み込んだ研米機などが開発されました。1975年(昭和50年)に水を使って精米する加湿精米機が開発され、無洗米時代の幕開けとなりました。その後研究が進み、1991年(平成3年)頃より現在のような無洗米が販売されるようになりました。
無洗米は普通の炊飯器で炊けるのですか?
普通の炊飯器で、問題なく無洗米を炊くことができます。また、無洗米対応の炊飯器も市販されています。
無洗米の保存性は普通の白米と違いますか?
一般家庭では、普通白米と同じく夏場で2週間、冬場で1か月程度の目安がよいと思います。
無洗米は味が悪くなることはありませんか?
無洗米は洗い過ぎによる「うまみ層」の流失が抑えられますので、洗米による食味低下を抑えることができます。また、付着ヌカによる水の吸水阻害が生じませんので、一粒一粒が十分に米粒中心部まで吸水し、加熱時に粒全体に十分な熱伝達がなされ、美味しいご飯を炊くことができます。
無洗米はなぜおいしいのですか?
お米を傷つけずに糠だけを取り除いており、お米本来のおいしさや栄養がそのまま残っているためです。また、洗うことによってうま味成分が流失することもありません。さらに、お米の表面に傷がないため、粒感がありふっくらとしたご飯になります。
無洗米がお得って本当ですか?
便利さと節約を兼ね備えているのでお得です。以下のポイントがあります。
- 糠がないため、購入時の重量がそのまま食べられる正味重量です。
- お米を洗うための時間を賃金換算すると…相当な金額になるはずです。朝の貴重な時間を節約し、食事の準備を少しでも早くすませて他の時間にあてる、そのような考え方もできます。
- 洗米ロスが出ません。洗米時に、お米の2~3%が流れ出ると言われています。無洗米であればそのようなこともありません。
無洗米に水を入れると濁るけど、本当に洗わなくて大丈夫ですか?
濁り成分は主にお米のでんぷんで、糠ではありませんし、不衛生なものではありません。むしろ、その中に栄養分やいわゆる“うまみ成分”が含まれています。どうしても気になる方は一度入れた水の上澄みを捨てる程度にして下さい。
無洗米は時間が経つと硬くなる、もしくは味が落ちますか?
基本的には普通白米と変わりません。無洗米ゆえに硬くなる、味が落ちるということはありません。各メーカーなどが出している試験データでは、無洗米の方が品質維持が良いという結果になっています。それは糠がほとんど除去されているためです。糠に含まれる脂肪酸の酸化がないほか、お米の粒表面の損傷が少ないなどの理由からα化したでんぷんのβ化(老化)が遅れるためと考えられます。